快適生活
低温水床暖房・うららシリーズ

<うららシリーズ>は、人や家具、家計にやさしい低温水式の床暖房です。
一般的な床暖房は65〜80℃の温水を循環させています。ところが「うららシリーズ」は40〜55℃という比較的低い温度帯の循環水使用する低温水式床暖房です。この温度差が、とても大きなメリットを生み出すのです。そのひとつが人体へのやさしさ。たとえ床暖房で眠ってしまっても低温火傷の心配がなく、小さなお子さんのいる家庭でも安心です。また、低温ですから本棚などの重く設置面積の広い家具の使用が可能で、無垢の床材や本畳の部屋にも設置できます。さらに、ランニングコストの削減にも直結します。このように様々なメリットをもつ低温水式床暖房「うららシリーズ」には、あらゆる家庭・あらゆる生活シーンに適応できるよう、建築工法や施工場所にあわせて3つのバリエーションを用意しています。

「うららシリーズ」のすみずみにまで、地球環境への配慮を徹底しています。
室内環境をよくする為に、自然環境に悪影響をおよぼしてはならない。そんな製品づくりにおける地球規模での課題に真っ向から真剣にとりくんでいます。日本には昭和の時代まで「ゴミ」という概念はありませんでした。大都市周辺の農家は糞尿や台所の残り物を買い取り、農作物を育てるための肥料として活用し、その農作物を都市の生活者に提供しました。さらにカマドの灰さえも土質改良剤として流出していました。このように、すべてがうまく循環していたのです。私たちは、この先人の知恵に学び、床暖房システムを構成する部品を選ぶにあたって次の基準を設けています。
1.耐久性があること。
2.資源回収が可能なこと。しかもスクラップバリューが高いこと。
3.有害物質を出さないこと。
4.土に戻せる素材であること。
この基準に基づいて開発したオリジナルの部品が床暖房部品に使われています。

Z型パネル(床暖房パネル)
温水(不凍液)を通すパイプとの放熱板が一体成型されたパネルで、素材は銅です。一般的な温水式床暖房は図1のような形状をしていますが、「うらら」は図2のとおり放熱板と温水パイプが360°密着しているため、素早く放熱板に熱を伝えることができます。しかもブレス加工で成形しており、ハンダや銀ロウなどの接着剤は一切使用していません。これも不純物の混入を避け、スクラップバリューを高める独自の工夫です。

図1 一般的な温水式放熱板の構造

図2 うららの温水式放熱板の構造

純度99.999%の銅板を使用。これもスクラップバリューを高める工夫です。

フレシキブルバルブ CUジョイント
パネルとパネルを連結する部品で、素材は銅です。この部品には銅管の熱膨張や地震のときの歪みを吸収する役割があります。また、スパイラル加工されていますので曲げ加工をしても断面が変形しませんので、温水をスムーズに流すことができます。 パネルとフレシキブルパイプを繋ぐ部品で素材は銅。接続は専用プレス工具で行い、ハンダ等は使用していません。この部品は、20年間の品質保証付きで特注しています。また、抜群の強度も確保し、引っ張り試験で450kg/f、水圧試験で110kgf/cuに合格しています。

炭化コルク断熱材
コルクは全て、地中海沿岸に自生しているカシの木の皮を8〜10年ごとに収穫して製造。木を切ることをしないため、森林を破壊することはありません。この木の皮をチップ状にして燃結したのが炭化コルクで、接着剤は一切使用していません。しかも炭化しているため、古代の古墳から出土するほど耐久性があり、特に耐湿性にすぐれています。炭化コルクはポーラス(独立気泡)タイプの断熱材のため、床暖房のように表面と裏面に大きな湿度差が生じる場所の断熱に適しています。一方、グラスウールなどの繊維間空気層タイプの断熱材は、同じ状況に置かれたときに内部の空気が対流をおこして熱や湿気が移動して熱損失や結露を生じやすくなります。<特許番号第3032497号>
パルプ積層断熱材
この断熱材の素材は古紙です。断面は蜂の巣のような構造になっており、空気が対流することはありません。接着剤にはポテトサーチ(でん粉ノリ)を使用。銅パネルの抗菌効果と床暖房による乾燥で白蟻やダニが寄り付かず、施工の際に防虫剤は使用しません。この断熱材は再度古紙としてリサイクルすることもできます。<特許申請番号2000-196756号>

うらら 軸組(在来)工法用
軸組(在来)工法に対応するように開発されたシステムです。300〜303ミリピッチに配置された根太間に専用の断熱材を落とし込み、その上にZ型パネルを並べ根太にタッカーで固定します。その後、上にフローリング工事となります。根太間に断熱材とパネルを入れますので、基本的には床暖房工事によって大工工事に負担をかけるようなことはありません。
フローリング・畳仕上げの場合の断面図
根太上面からフローリング上面まで24ミリ〜(下地のない場合は15ミ〜) 根太上面から畳上面まで72ミリ〜
うららU 2×4工法・パネル工法・リフォーム用
床の下地強度を持たせる構造体となっている2×4工法やパネル工法、あるいは床をはがさずに行うリフォームに対応して開発されたシステムです。施工手順は、下地材または既存の床の上に「置き根太」を止め、それにそって専用の炭化コルク材を並べ、その上にZ型パネル(Sタイプ)を敷き、タッカーで置き根太に固定します。その後フローリングを貼ります。「うらら」の場合のように根太間に落とし込むことができませんので、天井高をできるだけ確保するため、断熱材とZ型パネルを組み合わせた厚みを15ミリと薄くしてあります。ただし、置き根太の厚みは18ミリ必要です。フローリング材の厚みを15ミリとしますと全体の33ミリとなります。
フローリングの場合の断面図
15ミリ炭化コルク断熱材
うらら石・タイル仕様 タイルやテラコッタ、大理石張り用
タイルやテラコッタ、大理石張りなどに対応して開発されたシステムです。コンクリートスラブの上に専用の断熱材(炭化コルク)を並べ、その上にZ型パネルを置きます。さらにその上を電触事故防止のための絶縁シートで覆います。その後ひび割れを防止するためのワイヤメッシュをのせモルタルを流し込み、タイルや石などを張って仕上げます。床面の耐荷重は10トン/uです。スラブ上から仕上げ上面までの厚みは85〜100ミリとなります。 タイル・石仕上げの場合の断面図

●断熱材の仕様

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